スナークの憂鬱

場末の基礎系大学教員がね、ときどき何かを吐き出したり、真顔で法螺を吹いたりする。

OMICS Publishing Groupの亜種

10年ほど前、ハゲタカと言われるOMICS Publishing Groupのジャーナルに論文を投稿し、掲載されたことがあります。

 

当時の私は、ハゲタカジャーナル(お金を払えばクソ・ウソ論文でも掲載するジャーナル)という存在を聞いたことがある程度の認識で、私が投稿したジャーナルの編集委員に知人の(ちゃんと研究している)先生が居たことで、特に気にもせず投稿してしまいました。今でもかなり後悔しています。

※その先生がおっしゃるには、委員リストからの削除依頼を無視されるとのこと。
※私の投稿時の査読コメントは比較的普通ではありましたが・・・

 

 

先日、久しぶりに私の論文を掲載したそのジャーナルのWebページがどうなっているのかを見てみました。

 

編集委員として勝手に載せられていた先生方は、当時の写真のまま掲載されていました。

 


1点変わっていることがあって、出版社名が「OMICS Publishing」から「Longdom Publishing」という名前に変わっていました。


買収か何かがあったのかな?なんならハゲタカじゃなくなったのかな?などと少し淡い期待を抱きましたが、違いました。

 

 


どうやらOMICS Publishing Groupではその傘下にいくつかの出版社を従えている形になっていて、ぱっと見ではOMICSに見えないようになっただけっぽいです。


一応挙げておきます(wikipediaのページより)。

・Allied Academies
・Conference Series LLC LTD
・EuroSciCon LTD
・Hilaris Publishing
・iMedPub LTD
・Longdom Publishing SL
・Meetings International
・Pulsus Group
・Research & Reviews
・SciTechnol
・Trade Science Inc.

 

これらの出版社のジャーナルに投稿するのはちょっと立ち止まって考えた方が良いと思います。

 

 

出典元は英語版なので「この出版社はハゲタカかな?」と日本語で検索される方にこの記事が届くと良いな。

 

 

en.wikipedia.org