今週は著者順について記述してきましたが、論文の連絡著者になると「業績として評価される」ようになるとともに、「査読依頼が届きやすく」もなります。なにせ連絡先が論文に載りますからね。似たような論文が投稿されてきたときの査読者候補としてジャーナルに記録されるわけです。
査読はまあ良いんです。商業誌の査読を無償ですることにモヤっとする気持ちが無いわけではないですが、現在の査読システムで運用されている以上、査読は研究者としての義務だと思いますし。なにより、最新の原稿を先読みすることができてうれしい部分もあります(最近はプレプリント・サーバーとかで先読みできますけど)。
あと、「英語圏の人も初稿だとこんな雑な文章を投稿してくるんだ」という経験もできて、少し自分の論文(というか英文)に自信が出てくることもありますw
現在、というかここ数年で困っているのは「メールアドレスが公開されることで迷惑メールが激増すること」です。
毎日、gmailの迷惑メールフォルダに25通、大学アドレスの迷惑メールフォルダに20通、迷惑メールフィルタをすり抜けて届くのが5~10通と、毎日40~50通も届くようになってしまいました・・・。
うっかり迷惑メールに分類されてしまった大事なメールもあるので一応確認しないといけないんですよね。わりと真っ当なジャーナルからの特集号への投稿依頼や総説執筆依頼とかも時々届くし・・・。
日本語の迷惑メールならそこまで労力を使わずに見分けられるけど、英語メールだと判別に少し時間がかかりますし、毎日50通も迷惑メールに目を通すのは大変。
「ドバイ(またはラスベガス)で国際会議を開きます!招待講演としてぜひスピーカーになってください※」みたいなメールはもう見飽きましたよ・・・。
※フェイク・カンファレンスという詐欺のひとつ。高額な参加費をとって「国際会議で招待講演を行った」という「箔」を売る、または開催直前になって開催できなくなったことが通知され返金もされない、みたいなこともあるようです。
https://www.enago.jp/academy/predatory-conferences-check-point/
https://www.enago.jp/academy/fake-conference_201703/